1 運行
06:00 起床、07:00 出港の予定であったが、皆様お年頃のせいか、 05:30 頃には起きだした。朝食はコーヒーとフレンチトーストである。
06:45 出港。海は穏やかでバウが時折波をかぶる程度である。風は穏やかで、しばらくの間はクローズドホールドで機帆走ができたが、後半は機走となる。途中、エンジンルームの海水をビルジポンプで排水しながら 12時23分宜野湾マリーナに入港した。航海距離 29.5 NM、航海時間 5 時間38分、平均速度 5.2 NT 。
沖縄の海、空は美しい。
この男にとって、2年ぶりの宜野湾マリーナであるが、入港コース等すっかり喪失していた。桟橋では、松船長ごひいきの修理屋さんがもやいを取ってくれた。
修理屋さんが出迎えてくれるということで、入港直前におにぎりを食した。昨日の夕食の残りをおにぎりにした。
2 ヨットの整備
入港後、一休みして、水浸しになった船内を再度水抜きし、清掃した。
3 天候
暑い。殺されそうである。暑い。あいやゃ。日陰ではそれ程でもないが、日光が当たると、焼き殺されそうになる。
マリーナ内は台風対策の案内が出ていて、角艇ともに厳重にもやっている。
台風通通過は、11日の昼頃の予定。夜でなくて良かった。夜は船内で泊まるつもりであった。しかし、同じバンドフェットのオナーが声をかけてくれて、船内伯は危ない。台風通過中は、何が起きても危険でその対応できない。マリーナのレストハウスが台風対策のため24時間対応しているので、そちらにしなさいと言う。さすが沖縄。
4 航海の終着点
さて、この沖縄一周航海の計画はメチャクチャになっている。台風対策と船の修理のため、宜野湾マリーナに入港したが、ここが終着点ではない。
まだ、何も決めていない。明日の修理屋さんの見積もり如何である。
松船長はやる気満々であり、下手をすると、あと1月くらいはあちこち回りたいようである。
クルー風太郎は、10日や20日位は付き合いそうである。
この男は、残念ながら、ボランティアクルーズの予定があり、これをキャンセルできない。良かった。今回、7月15日の「スバル座カップ レース」を見送ったのは正解である。
この男は、早急に帰らなければならない。
飛行機が取れない。確かに、9日の便を8日の午後に、しかも、LCC で帰ろうなんて虫が良すぎる。しかし、航海は原則として、どうなるかわからない。僅か30NMの航海であるが前日に予約するのはためらう。
10日は台風最接近であり、空いている便はあるが止めた。11日は飛行機が飛ぶ可能性があるが、やたらに料金が高い。止めた。12日、朝一便は安いが、飛行場に行くのがきつい。二便は高いが、これにした。極貧民であるこの男にとって、高い崖から飛び降りる気持ちで、飛行機を予約する。
5 涼みと夕食
暑い。暑い。死ぬ。死ぬ。涼みに近くの総合スーパー「サンエー」に行く。
涼しい。涼しい。生き返った。
まずは冷たいものを。
どういう訳か、二人共変なものを注文する。松船長はかき氷、風太郎はなんと食事。もちろんこの男は、冷たいお飲み物。
このままここで静養し、夕食も近くで取る。各自バラバラである。
十分に鋭気を養い、船に帰る。まだ、暑い。
6 花火
船上で休んでいると、花火が揚がる。
花火。船上。近くはヤシの木に似た南国の植栽。満天の星空、涼しい風。ああ。
かすかにな人の香り。微妙に感ずる人の気配。風の音と人の呼吸。黒髪の人が恋しい。ああ。
買ってきた冷えたビールを飲む。風が強くなりマストがかすかに音を立てる。夜。安らかに眠る。