5月1日、05:45、下田(稲生沢)を出港した。順調に伊豆半島を回り、安乗漁港に進路を向け、快適な航海を続けた。目的地到着時刻は5月2日の朝である。こあとは、船の食事と、夜間航行を楽しむことである。
我々より少し遅れて出港したECHO POINTが少し遅れて、我々より陸地よりを航行している。
ところが、出港後3時間が経過したころ、突然エンジンの水温警報が鳴りだした。エンジン回転数は2200である。とりあえず回転数を下げると、1500回転で警報音が消える。1800回転では警報が鳴る。このヨットは、スターンにプレーニングボードが付いているため、エンジン冷却水の排水状況が、航行中は確認できない。しかし、エンジン系統は、ヤンマーで整備し、その時に冷却水給水のエンペラは、新品と交換してある。とすると、給水穴に何かを吸い込んだものかとも推察した。このまま目的地に航海を続けるわけにもゆかない。引き返すか、最寄りの港に寄港するしかない。地図を調べると、御前崎と福田漁港がある。とりあえず、ヤンマーに電話をして、整備上どこが良いか確認することとした。
結論として、御前崎漁港に入港することとした。漁業協同組合前で、ヤンマーの整備と待ち合わせをすることとした。
我々が御前崎へ向けて航行中に、福田漁港に向かっていたECHO POINTが我々を抜いていった。
14:30、御前崎漁港に入港、すでに到着していたヤンマーの整備員の点検を受ける。大騒ぎをし、故障状況が出なければ困ったことになる。一抹の不安がよぎる。そこで、着岸直前にエンジンの回転数を上げてみた。状況再現する。
ヤンマー整備員の点検の結果、特段の不具合は見つからないとのことで、港の中を高回転でテスト走行する。状況は再現しない。
ヤンマーも、何も修理しなければ、修理代金のいただきようがないとのことで、今回はサービスしますとのことであった。
漁港に停泊しようとしたが、漁港は風、波の状況が悪く強風時に船体を損傷する恐れがあるとのことで、近くのマリーナを紹介してくれた。
お礼を言って、離岸しすぐに警報音が鳴りだした。大急ぎで戻り再度整備員に点検を依頼した。着岸したまま、回転を上げると、警報音が鳴った。整備員がエンジンを確認したところ、温度計のケーブルの断線とすぐにわかった。その部分のケーブルを交換し、一件落着である。
御前崎マリーナに向かうが、エンジンは快調である。